総再生回数100億回を突破した大ヒット曲『はいよろこんで』を生み出した、マルチクリエイターのこっちのけんとさん。
お兄さんが俳優の菅田将暉さんであることでも有名です。
そんなこっちのけんとさんの『はいよろこんで』という曲には、どういった意味が込められているのでしょうか?
ということで今回は
- こっちのけんと『はいよろこんで』に込められた意味とは?
- 『はいよろこんで』はいきづらい人へのメッセージ!
ということについて書いていきたいと思います。
こっちのけんと『はいよろこんで』に込められた意味とは?
「はい喜んで」
「あなた方のため」
から始まるキャッチーなダンスチューンは、とても前向きでポジティブな印象を受けます。
ですが、この曲は「いきづらい人」へのメッセージが込められているようです。
こっちのけんとさんは
2024年、躁うつ(双極性障害)になったことがきっかけで『はいよろこんで』という曲を作りました。
躁うつ(双極性障害)はテンションが高すぎたり低すぎたりが上下する症状の出る病気で、精神的に安定しなくなります。
これって低いときが病気なのはなんとなくわかるんですけど
テンションが高いときが病気って言われたのがわけがわからなくて
どこからが病気なのか
どこまでが自分の優しさとか我慢なのか
わかんなくなっちゃって
引用:YouTube
こっちのけんとさんも、はじめのうちは病状に戸惑いを感じていたようです。
しかし、躁うつ(双極性障害)を経験したことで
テンションが高すぎているときに、友達からの誘いだったり、お仕事の依頼を「はいよろこんで」と受けてしまう。
それが自身の精神が病んでしまうきっかけの入口となっていた、ということに気付いたそうです。
ある意味、病気と共存することで
だから常にテンション高いよとか
今ちょっと低いよみたいなのを
簡単な状態でもいいから
SOSとして身近な人に言っておこうというのを
癖づけるために作った曲ですね
引用:YouTube
『はいよろこんで』を生み出すことができたのかもしれません。
「はいよろこんで」という言葉には“人のために役立ちたい”という前向きな思いと、その裏には“気がついたら自分をないがしろにしていた”という一面があります。
いい言葉だけど、実は、裏で自分を犠牲にしているような言葉
これを表現したのが『はいよろこんで』と言う楽曲です。
『はいよろこんで』は生きづらい人へのメッセージ!
それでは具体的に『はいよろこんで』という曲の歌詞には、どのようなメッセージが込められているのか考えていきたいと思います。
冒頭を逆再生すると?
『はいよろこんで』の曲の冒頭を逆再生すると
こっちのけんと紅白内定おめ
— Ramdas (@Ramdask1985) November 15, 2024
菅田将暉の弟って紹介されるやろな…!
はいよろこんでの冒頭を逆再生で
「ケッキョクハネ、ヤサシササエアレバ、イイトオモウ」
になってるの好き…. pic.twitter.com/bQzgK9vnen
「ケッキョクハネ、ヤサシササエアレバ、イイトオモウ」
という言葉が聞こえます。
これはこっちのけんとさんの本音を間接的に表現していたのではないかと考えられます。
おそらくずっと悩んでいた問題だと思いますが
- 「いきづらい」からといって優しさを捨てる必要はない
- 優しささえあれば、うまくいってほしい
というこっちのけんとさんからのメッセージなのではないでしょうか。
鳴らせ君の3~6マス
「3~6マス」とは心拍の感覚を表していて
図のように心拍数の幅が3~6マスが正常値と言われています。
幅が3マス未満の場合「頻脈」、6マス以上の場合「徐脈」となるようです。
MVでは「鳴らせ君の3~6マス」の部分で、身体の中のハート(精神)が見えます。
向かって左半分が白く、右半分がピンクになっている描写は、心(精神)を半分消費してしまっているようです。
心が正常なうちに行動しよう
という意味が込められていると考えられます。
ツーツーツートントントンツーツーツー
『はいよろこんで』の中でも特徴的なのが
ツーツーツートントントンツーツーツー
という歌詞ではないでしょうか。
これはモールス信号で、SOSという意味を表しています。
こっちのけんとさんが躁うつを曲で表現しようとした時に
上下する感情と、心電図の上下する感じが似てると思ったそうです。
それを歌詞に入れ込もうとした時に、心電図のピーピーという音と、モールス信号の音が似ていることからこの歌詞は生まれました。
「鳴らせ君の3~6マス」という歌詞からの
ツーツーツートントントンツーツーツー
これは
精神が壊れてしまいそうなら、身体が正常なうちにSOSを出していこうよ
という気持ちを表現しているのだと考えられます。
ギリギリダンス
MVを担当したかねひさ和哉さんに、サビの部分は
- 踊っていてほしい
- 汗を拭うシーン
- マイケル・ジャクソンのように斜めになる
と依頼したそうです。
「ギリギリの感じを体で表現してもらいたい」
という思いを
完璧にそのまま表現してくださった
と満足のデキだったようです。
ギリギリダンスとは精神的にギリギリの感じを表していると考えられます。
Cメロに本音
こっちのけんとさんは
「僕の曲作り的にCメロの部分に、わかりやすい自分の本音みたいなのを残す癖がありまして」
と言っています。
その歌詞が
怒り抱いても
優しさが勝つあなたの欠けたとこが希望
この考え方は分かる人とわからない人がいるのではないかと思います。
これは個性の問題ですから、どちらに優劣をつけるという話でもないのですが
おそらくこの考えがわかる人の方が、世の中を「いきづらい」はずです。
仮に理不尽に怒られたとしても
「何だとコノヤロー」とはならずに「自分のほうが悪かった、言ってくれてありがとう」
というように、怒りよりも優しさが勝ってしまう
これが「世界平和の希望なんじゃないかな」
というメッセージだそうです。
救われたのは僕のうちの1人で
こっちのけんとさんは、大学卒業後、
サラリーマンとして背伸びをして、きれいな理想を追いかけるアウェイの自分を「あっちのけんと」
やりたいことしか続かない本来の姿や、歌を歌っているホームの自分を「こっちのけんと」
と名付けて過ごしていたそうです。
「救われたのは僕のうちの1人で」という歌詞から考えられるのは
- あっちのけんと(サラリーマン)
- こっちのけんと(アーティスト)
のどちらかが救われた、という意味なのでしょうか?
もしくは、躁うつ(双極性障害)による
- テンションの高すぎる自分
- テンションの低すぎる自分
のどちらかが救われた、という意味なのでしょうか?
2022年にリリースした「死ぬな!」には
もう1人の自分がいたなら
何を取り合い喧嘩するだろう
どちらしか生きられないなら
僕は命が惜しい
このような歌詞があるのも気になるところです。
まとめ
今回の記事では
- こっちのけんと『はいよろこんで』に込められた意味とは?
- 『はいよろこんで』はいきづらい人へのメッセージ!
ということについて書いてみました。
結論、こっちのけんとさんは『はいよろこんで』に
心が正常なうちに社会にSOSを求めよう
というメッセージを込めているのではないかと考えられます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!